#酒蔵ツーリズム インバウンド向け「酒蔵ツーリズム」検証に向けた勉強会を行いました
日本のお酒は世界でも人気を博しており、特に輸出額が高いのはウイスキーと日本酒です。一方、九州で親しまれているお酒・焼酎は国内外において認知度が相対的に低い現状です。旅の欠かせないコンテンツである「食」×「お酒」。九州は「食」も「酒」も豊富です。九州へのインバウンド観光客のコンテンツとして「焼酎」を売り出すプロジェクトを、長崎国際大学と九州本格焼酎協議会が始めました。※本プロジェクトは長崎国際大学と九州本格焼酎協議会が主催し、福岡・熊本国税局及び長崎県・鹿児島県酒造組合、枕崎市役所観光課から支援を受けて実施されています。
初年度である今年は3つの活動を行います。
①勉強会:お酒に関する基礎知識及びインバウンド事業の現状に関して学ぶ。(6月)
②酒蔵ツーリズム検証研修:「酒蔵ツーリズム」を体験し、その内容を検討する。(8月)
③報告会:「酒蔵ツーリズム」検証の結果を事業者に報告する。(10月)
去る6月13日(火)、長崎国際大学にて①勉強会を実施しました。勉強会では、酒類及び酒類製造の基礎知識、ならびにインバウンド事業等の現状等について、国際観光学科の3年生20名が講義を受講しました。まず、長崎国際大学の近隣に位置する梅ヶ枝酒造(株)(川棚町)より、長野哲也代表取締役が「お酒の歴史や文化」及び「アルコールが体に与える影響等」についてお話くださいました。その後、福岡国税局・渕上酒類業調整官が「国税局等が行う酒類業振興に係る施策」についてお話くださいました。また、学生らはアルコール耐性テストも受け、自分のお酒の耐性を確かめました。
焼酎は材料や製法によって幾つか種類があります。そのうち「本格焼酎」とは、酒税法で定められた伝統的な原料から造られたもの、かつ伝統的な手法である麹を用いて糖化し発酵させたものを単式蒸留機により蒸留した、アルコール度数45度以下の焼酎を指します。九州で生産される本格焼酎は数多くありますが、長崎県では「壱岐麦焼酎」が特に有名です。このプロジェクトでは、学生らがこの「本格焼酎」をインバウンド観光客向けに観光コンテンツとして提供することを検証し、今後「本格焼酎」を海外へ輸出する際の効果的な方法も検討します。
次は、夏休みの期間中に3泊4日で鹿児島県にて②酒蔵ツーリズム検証研修を実施します。日本人学生5名、留学生3名、計8名の学生が薩摩酒造を訪れ、製造過程を見学したり商品企画開発について議論したりします。