国際観光研究所

壱岐の高校生と交流し「観光」×「SDGs」を考える

8月18日から20日の日程で、国際観光学科森尾ゼミでは「SDGs未来都市」に認定されている壱岐市を訪れ、来年度実施予定で高校生を対象とした「SDGs探究ツアーin壱岐」(企画実施:JTB、プログラム実施:つくるのわデザイン)の視察を行いました。壱岐市は豊かな自然や古くから伝わる食や歴史、文化が魅力的で多くの観光客が訪れる島ですが、人口減少による地域活性化に観光は重要な要素です。私たちは今回地域の持続性と観光を考える高校生向けのツアーの企画をお手伝いすることになりました。

SDGsの開発目標の11.「住み続けられる街づくりを」14.「海の豊かさを守ろう」15.「陸の豊かさを守ろう」から「SDGs探求ツアーin壱岐の内容を考えよう」、「壱岐の魅力を再発見しようというテーマで地域の持続性と観光の関係性を高校生とのディスカッションを交えて考える3日間になりました。

壱岐高校とのワークショップでは、主に壱岐市の食や自然、観光地などで島外の人にアピールできる魅力やそれぞれの壱岐の好きな所を付箋に書き出し意見を集め、SDGsと観光の関係性を考え島外の高校生が参加したいと思うツアーを考えました。参加した高校生からは「壱岐牛」や「壱岐の人の優しさ」、「綺麗な海」などが魅力的だという意見が出ました。これらの意見から壱岐の魅力を最大限に活かせるようなプランが提案されました。

高校生との交流以外には、「日本の快水浴場百選」に認定されており、エメラルドグリーンに輝く海や自然によって創り出された「マンモス岩」や「海の宮殿」など海の自然を間近で感じる辰ノ島を訪問したり、名物料理や、温泉などの壱岐の魅力を満喫しました。

 訪問後にはうれしいことがありました。ワークショップに参加してくれた壱岐高校の生徒は、全国の高校生が地元の魅力をPRする「観光甲子園」の「SDGs修学旅行部門」にエントリーしていて、約450チームの中から予選通過の20チームに選ばれたそうです。

高校生のみなさんも地域の人の交流や私たちのような大学生とのディスカッションを通して地域の魅力を考え、観光と地域の持続性を一緒に考えてみませんか。SDGsは日頃の私たちの生活に大きくかかわっています。目標達成に向けて私たちにできる事から始めてみましょう。