国際観光研究所

地域のまちづくりで活動する方の生の声を聴く

 今日は地域活性化の取り組みの一環として、長崎市の斜面地で取り組まれている空き地活用やそれに伴う活性化に関する話を聞くため、「ひとこと研究所」での公開取材に参加しました。

 この「ひとこと研究所」は、県内各地で活躍する人物に焦点を当てた公開取材やディスカッションを行うトークセッションイベントです。第4回目である今回の取材は、長崎市の居留地における空き家活用やそれに伴う地域活性化に関する取り組みをされている岩本諭さんでした。このイベントの取材チームとして本学の森尾真之先生も参加されていて、森尾先生の授業の一つである「地域産業の魅力」でも紹介された岩本さんについて、岩本さん自身に関してのことや取り組みに関してもっと深く知りたいと思い、今回参加しました。

 現在“つくる邸”という、斜面地にあるリノベーションした空き家を拠点として、斜面地の空き家活用や周辺地域の活性化に関わる取り組みをしている岩本さんからは、空き家活用マップなどの地域の特徴的な魅力を活用する様々な事例を聞くことができました。その中でも特に印象に残った、“関係案内所”について紹介します。関係案内所とは、「人と人をつなぐ」や「やりたいことを形にしていく」という願いのもと作られた観光案内所のことで、「〇〇をしたい」人と「〇〇ができる」人をこの案内所を通してつながるようなお手伝いをしたいという思いから、地域に住むスタッフで運営されています。

 そして、この公開取材の中で聞いた地域おこしに関する様々な現状や取り組みを、実際に自分の地元にも置き換えて話を聞いてみました。すると、新しいものに対する抵抗感を感じている人がいるなどの同じ問題を抱えていたり、反対に観光客が観光地とそうでないところの差など真逆の問題を抱えていたりなど、新しい視点から地元の現状を見つめなおすきっかけにもなりました。皆さんも、今後自分の関心のあるヒトやコトやモノの話を聞いたり調べたりすることが増えると思います。その時には、そこで得た情報を自分の周辺のものに置き換えて考えてみると、新たに興味関心を深められるのではないでしょうか。

長崎新聞にも掲載された「ひとこと研究所」