国際観光研究所

Earth Day in 川棚での活動

4月29日(金)・30日(土)に川棚の大崎海水浴場で開催された「Earth Day in 川棚」というイベントに本学の森尾ゼミ3年生が参加し、川棚の海岸で拾い集めたシーグラスというガラス片を加工したシーグラスアクセサリーを作成し販売しました。

森尾ゼミは「地域観光マーケティング」を専攻しており、観光の力で地域を活性化させる取り組みを行っているゼミです。

3年ゼミは2年次から大崎海水浴場を中心に川棚でのフィールドワークを実施しており、豊かな自然や温かい人たちに実際に触れながらこの素晴らしい環境を生かすべく「大崎海水浴場をベースとした大崎半島の観光地域活性化」というテーマを立て観光プランの作成を行いました。その行程では海岸清掃→BBQという流れを組んでおり、単に旅行・観光をするだけでなく参加している人たちが環境のことについて考えている・活動しているといったエコツーリズムの要素を入れこんでいてゼミ生の「美しい川棚の海を守らなくては」という思いがあふれたものでした。

初めて川棚を訪れた2年森尾ゼミ

その後、森尾ゼミでは従来の専攻テーマに加え「SDGs」にも力を入れ学習をしてきており、より川棚の環境を持続的に保っていくということに対しての考えや知識が高まっていきました。コロナ禍の影響もありなかなかゼミとしてもオフラインのイベント参加や活動ができていなかった中で、「何か観光・地域活性化のリアルのアクションを起こしたい」というゼミ生の思いとタイミングが重なり、また高校時代に海洋ゴミについての啓発活動を行ってきていた学生の案でシーグラスアクセサリーの作成・販売を通して本イベントに参加できることになりました。

シーグラスアクセサリーと販売時の看板づくり。約2週間という短い準備期間でゼミ生で力を合わせて完成させました。

1日目は特に悪天候の中お越しくださる方もいて両日で780名越えの来場者数を記録し、自分たちのブースでも70個のアクセサリーを売る事ができました。

「川棚の貴重な観光資源である海を守るために自分たちができることを考え、自分たちがその現状を知り、周りへそのことを発信する」ということを目的として臨んだ本イベントですが、ゼミ生からは「長らく外でのリアルなイベントや活動ができていなかったのでとても刺激になった」という声や「環境・SDGsの事について真剣に考える出店者の方々やお客さんが多くて驚いたとともに、自分たちもこのイベントを通して自分たちの思いを少しでも伝えることができ、また逆に他の方の思いを感じ受け取る事ができたと思う」というような声が聞かれました。達成感のみならずこれからの観光のカタチである「持続的」な観光を担うコンテンツの1つを体現したものに触れることができた貴重な機会でした。

これからも森尾ゼミではこうした地域の魅力を様々な角度から発信し、「住んでよし、訪れてよし」な地域観光の実現に向けて積極的に活動していきます。

お客さんにシーグラスアクセサリーの魅力を伝えるゼミ生。とても貴重な経験でした。

川棚の地域の方々と協力して成功できた大きなイベント。この写真を見るたびに思いがこみ上げてきます。